A Night in Emergency – part2

クリスマスシーズンっていうのは、安静といわれていても無理ってもので。

クリスマスディナーやらパーティやらで、ちょっとはしゃぎすぎたのか。
2週間前に救急病棟に一泊してからその後、出血が増えてきてしまいました。

ついでに、めまいもあって・・・。

もうそろそろ出血が止まってもいい頃なのになぁ、日本だったら
止血剤とか出してくれるのになぁーなんて思いつつ。

ファミリードクターが休診だったので、ウォークインクリニックという
飛び込みで行けるお医者さんのところへ。

2週間前に大出血したこと、その出血がいまもダラダラと続いていること、
ここ数日で出血が増えていることなどを説明したら、子宮頚管がちゃんと
閉じているかどうかを確認してくれました。

超音波の機械は、カナダのファミリードクターやウォークインクリニックには
基本置いていません。

血液検査や超音波検査といった「一般内科」以外の専門分野はすべて別施設に
行くことになっているという、なんとも非効率的なこの国。

妊娠中の超音波検査は、11週〜13週で1回、17週〜19週で1回、その後運が良ければ
一回くらいで終わりという日本人にしてみたら、冗談としか思えない回数。

「超音波のやりすぎは、胎児に悪影響を及ぼすこともあるんだから
そんなに気にしなくて大丈夫。ホリデー期間中に、出血がもっと増えたり、
お腹が痛くなったりしたら救急に行くといいよ。」と言われて、クリニックを
出たその日の夜。

深夜三時頃お腹が痛くて目が覚める。

トイレへ行くと・・・

 

たらこサイズの血の塊が出てきて、またしてもトイレが真っ赤事件。
(グロくてごめんなさい)

 

 

出血量は大したことのないものの、血の塊におののく私。
まさか、胎児が出てきているわけじゃーないよね???

 

 

寝ている主人を起こして、そのまま救急へ・・・・・・・。

ホリデーシーズン真っ最中。
受付で、「ごめんね、5時間待ちなのよ今日。」とナースに謝られる。

 

 

5時間??
救急の意味ないじゃん・・・。

 

 

それでも胎児の無事だけは確認した方がいいと主人と意見は一致し
ひたすら待って、ドクターが登場した時には、お空は明るくなっていました。

 

これがまた、なかなかイケメンで、喋りやすく楽しいドクターだったので許すことに決定。

超音波ですぐに胎児がスイスイと泳いでいる姿を確認してくれました。

ニヤリと笑って、「血の塊は赤ちゃんじゃなかったね〜」と。

「すでに17週に入ろうとしているこの時期に、出血はあまり喜ばしいことではないのだけれど
前回の大出血から子宮頚管近くにたまっていた血の塊が出てきているのだろうから、
もう少し様子を見るといいよ。もし胎児が流れてしまうことになったとしても僕たちに止めようは
ないんだよね。」との診断。

まぁ、そりゃそうだな。

またしても、あっけらかんとしたカナダの魔力にやられてしまった。

今までも何度も何度も出血をしては、こうやって胎児の無事を確認してきたので
私も強くなったもんだ。ここまで大丈夫だったんだもの、大丈夫でしょう。

しかも普通の妊婦が出産まで3度の超音波検査のところを
私は既に3回(12週と、救急で2回)やっていて、また2週間後にも定期超音波検査の予約が入っていて
胎児とご対面できる機会がたくさんあるのだから、嬉しく思わなければ。

ヘロヘロになって帰宅してからは、そんな私の思いをくみとったのか
胎動らしきものが感じられるように☆

うん、大丈夫だ。

 

A Night in Emergency

妊娠初期の段階から、少量の出血は度々。
大量出血も10週の時に一度経験していて、どうやら絨毛膜下血腫(胎盤ができる過程で出血
してしまって、血の塊が子宮内にできてしまうこと)という診断でした。

血腫は大きくないし、いずれ体内に吸収されてしまうから心配は無用、
でも胎盤が完成する安定期に入るまでは、無理は禁物と言われていたのですが。

ちょうどクリスマスツリーを出した二日後の週末。
クリスマス前のショッピングをどうしてもせねばならず、大混雑のショッピングモールへ。

いつもなら、疲れやすいから30分に一度くらいはモール内のソファに座って
休憩を取るのですが、大混雑と買い物に忙しく、うっかり2、3時間継続して
歩き回ってしまったのです。

買い物でグッタリ疲れて、外で夕食を済ませて帰ってきて、トイレに行ったところ・・・

 

 

トイレが真っ赤になる大惨事!

 

 

ここで普通なら叫んで、主人を呼ぶところなのですが。
なにせ血を見たら失神しかねない主人を持つ私は、冷静沈着に一人で処理。

お腹の痛みがない限り、大量出血してもそんなに心配することはないから…と
お医者さんには言われていたので、妙に冷静な私。

だけれど、出血は蛇口をひねったようにジャージャーと流れ出て
いくらタオルで押さえても、一向に止まる気配なし。

私よりも取り乱して心配した主人に連れられ、結局救急病院へ行く事に。

車から降りて、立って歩くだけで、血が体内からジャーっと流れて行く感覚。
こんな気色の悪い経験は初めて。

実は救急病院は、2年前に子宮外妊娠をした際にも来ているので2度目。

今回は緊急度が高かったからか?
ほとんど待ち時間もなく診察してもらえました。

簡易超音波にて、胎児の無事は確認できたのだけれど、
とにかく出血がひどいので、歩行禁止となってストレッチャーで救急病棟に
運ばれまして、そこで一泊し検査を継続しながら、
明朝一番でさらに詳しい超音波をすることに。

▲泊まったのは、救急病棟内の個室。
なかなか広くて快適です。

▲ベッド後ろにある、さまざまな医療器具。

主人が一旦自宅に戻って、私の化粧落としやら、歯ブラシなどを
持ってきてくれる間に写真撮影…。

出血しているというのに、結構余裕かましている私なのでした。

途中ナースが来て、夜食がいるかどうか確認しにきてくれました。
お腹いっぱいだったけれど、カナダの病院食に興味があったので、
当然答えは「YES!」。

▲うわっ!出た!
エコノミーな機内食よりひどいなぁ、これ。

ちなみに、チーズのサンドイッチで、次の日は
ツナサンドでした。他にリンゴジュースとゼリー、クッキーが入っています。

▲主人も一緒に宿泊していいかと聞いたら、
ベッドは用意できないけれど、リクライニングチェアなら
あるので、どうぞどうぞと用意してくれました。
いわゆる、エコノミーな機内席レベル。
一泊なら悪くないです。

 

それにしても、深夜の救急病棟とは凄まじいです。

目の前にあるナースセンターでは、ナース達が声を静めることなく
おしゃべりしているし、遠くから嘔吐の声や、泣き叫ぶ声が聞こえてくるし
2時間置きにバイタルチェック(体温、血圧、脈拍測定)があって…

熟睡なんて出来たもんじゃーありません。

次の日、早朝から超音波検査をしたり、血液に羊水漏れがないかどうか、子宮頚管の長さは
大丈夫か、ちゃんと子宮頚管が閉まっているかどうか、胎盤は正確な位置に
あるかどうか(前置胎盤じゃないかどうか)など延々と検査が続き、やっと
すべてオッケーが出て、夕方に解放されました。

ナースの皆さん、本当に至れり尽くせりで優しくて、妊婦なナースさんも
いたので、元気づけてもらったりと、私としては満足のいく救急での体験でした。

子宮外妊娠の際も思ったのだけれど、日本と比べて、カナダのナースは
基本的に心底明るくて、こちらが滅入りそうな時でも、ジョークを織り交ぜながら
会話してくれるので、なんだか落ち込んでいるのもバカバカしくなって
一緒に笑ってしまっていると、「なんとかなるかー!」なんて思ってしまう
魔力を持っている気がします。

こうやって病院へ行くと、嫌でも医療用語を英語で喋らなくてはならないし
私にとってはいい勉強になりました。

もう二度と救急はごめんだ!と思っていたのだけれど、
また2週間後行くことになるなど、このときは思ってもいませんでした。

・・・A Night in Emergency part2へつづく